MDX コンポーネント図鑑
このサイトで利用可能な MDX コンポーネントを一気に並べたフィールドガイド。各コンポーネントの実物挙動と典型的な使いどころを示す。
このページは、サイトで使える MDX コンポーネントの実物カタログである。各章で 1 つのコンポーネントを取り上げ、典型的な使いどころと実装上の注意点を示す。コンポーネントは記事 MDX の冒頭で import してから使用する 1 。
Callout
最重要の主張、補足、引用、注意書きを段落から切り出すための囲み。tone="key" で強調色、ラベルは大文字ヘッダーで章を立てる。
PullQuote
引用や象徴的な一文を版面に強く立ち上げるための装置。出典は by / source で表示する。
Above all else show the data.
Stats / Stat
主要な数値をカード列として並べる。columns で列数指定。Hack Nerd Font による数字組版が効く。
- Market Cap
- $430B 2025年12月時点
- P/E Ratio
- 74× SaaS 銘柄として異例
- Forward Deployed
- 3,500+ 顧客現場常駐エンジニア
Compare
A/B、Before/After、対立軸を並列で示す。スマホでは縦並びに自動切り替え。
Before
旧来の SaaS 営業は「製品 → デモ → 契約 → 実装」の長い直線を辿り、PoC でもしばしば 6 ヶ月を要した。実装力は外部 SI に依存。
After
AIP Bootcamp 後は「現場常駐 → 5 日で動く PoC → そのまま本契約」へ。コンサル × ソフト の境界が消え、契約速度は 3-4 倍に。
Sparkline
段落中に極小トレンドを埋め込むためのインライン SVG。たとえば株価の 12 ヶ月推移:Palantir $380B 。説明文の論理を中断せず、数値の形を瞬時に伝える。
オプションで塗りなし、最終ドット非表示も指定可能: 。
Chart
複数系列の本格的な折れ線・棒グラフ。マーカー形状、対数軸、点線、カーディナル平滑化に対応。
- Palantir
- Snowflake
- Datadog
Timeline
年表・経歴を縦軸で示す。TimelineEra で時代区分、TimelineEvent で個別イベント。
Foundation
2003 – 20099.11 後の対テロ需要を背景に Palantir Technologies 創業。In-Q-Tel が単独初期投資。
Peter Thiel、Alex Karp、Joe Lonsdale ら 5 人で創業。
Gotham 1.0 リリース。CIA / FBI / 軍へのデプロイが本格化。
Commercial Pivot
2016 – 2022Foundry をリリースし、民間大企業向けのデータ統合プラットフォームへ拡張。SPAC ブームと共に株価が乱高下。
NYSE 直接上場。時価総額 $20B からスタート。
AIP Era
2023 –AI Platform リリースを契機に、防衛 AI と業務オートメーションの旗艦銘柄として再評価。
時価総額 $400B を一時超過。S&P 500 の AI セクターを牽引。
Equation
KaTeX 経由で数式を描画する。インラインで のように使うか、ブロックモードで定理級の表示にする:
カルマンフィルタの状態遷移、シャノン情報量、ベイズ更新などを文字で示すより、式そのものを置いた方が議論が早いケースがある 2 。
Aside
段落の余白で囁くサイドノート。本文の論理線を保ったまま、文脈や補足を一段下げて添える。
Definition
用語と説明の対。学術論文の \definition 環境を簡素にした版。meta で言語起源や分類を補足できる。
模倣・再現を意味する古典ギリシア語。アリストテレスは『詩学』で「人間は最も模倣的な動物であり、最初の学習は模倣によって行われる」と述べた。ルネ・ジラールはこの概念を「模倣的欲望(mimetic desire)」へ拡張し、欲望そのものが他者からの模倣であると主張した。
抑止する者。テサロニケ第二章のパウロ書簡で「不法の人」の出現を遅延させる存在として登場。カール・シュミットはこれを政治神学の中心概念に置き、ティールは AI 規制論の文脈で反 Antichristの側のインフラ装置として召喚した。
最後・終末。歴史の終局点を指す神学的概念で、Antichrist 講義シリーズではこの語が頻出する。
Map
地理情報の埋め込み。world-atlas + d3-geo による Natural Earth 投影。pins で都市・出来事の位置を打ち、emphasis で主題ピンを暗色化する。
メルカトル投影、ヨーロッパ中心など別の構図も可能:
Footnote / FootnoteRef / Footnotes
学術的な脚注。本文中で 3 のように番号を立て、記事末尾で Footnotes ブロックに対応する Footnote を並べる。番号と本文がアンカーで往復する仕組み。
これらを組み合わせると、ある段落の文末に <FootnoteRef n={N} /> を置く → 記事末で <Footnote n={N}>...</Footnote> を並べるという、TeX に近い書き味で論証できる。
まとめ
ここまで紹介したコンポーネントの役割マップは次の通り:
単位 (atomic)
FootnoteRef / Sparkline / Equation / Definition:段落のなかに埋め込むインライン要素。文の流れを保ちながら、追加レイヤを差し込む。
構造 (structural)
Callout / PullQuote / Stats / Chart / Timeline / Map / Compare:段落から切り離されたブロック要素。版面のリズムを作り、章立ての中継地点となる。
各コンポーネントは独立して使えるが、組み合わせの相乗効果が編集の本懐である。たとえば Callout の中に Sparkline、Compare の片側に Map、というふうに入れ子にしていく。